スオミの森で、
アレックス達がメイジプール戦を行っている時。
いや、終わった頃か。

ここでもひとつの"戦争"が行われていた。





-酒場Queen B-





「はて・・・・・これはどっちが塩でどっちが砂糖だったか」

酒場のカウンターの中。
イスカはエプロン姿で首を傾げる。
目の前の白い調味料の判断がつかないようだ。
塩なのか、
砂糖なのか、
ナめれば分かるのだが、
それ以上に間違っているのは・・・・・・・・・・・それをワインに入れようとしている事だ。

「まぁ両方入れておけば間違いないか」

そう言ってイスカはワインに砂糖と塩をドッサリ放りこんだ。
溢れんばかりになっているが。
なんとなく自分では満足したのだろう。
イスカは「うむ」と頷く。
・・・と同時に。

調理場から爆発音が聞こえる。
バーストウェーブでも唱えたかという爆発音。
調理場で起こる爆発ではない。

「お、味噌汁ができたかな」

何事もなかったかのようにイスカは調理場へと足を運ぶ。
もうどうしようもない不器用さ。
もう数時間でこの酒場は跡形もないだろう。
明日の一面は
"料理を作っていたら酒場が吹き飛んだ"ってなもんだ。

イスカの不器用さはマリナも知っていたが、
まさかこれほどまでとは思っていなかっただろう。
包丁の使いだけはべらぼうに旨いのでどうにかなると踏んでいたか。
だがイスカ一人にまかせたのが運のつき。
爆弾を持った猿に寝室の留守をまかせるようなものだ。

「どこでどう間違えたのか・・・・料理は難しいものだな」

黒焦げのフライパンを持ってイスカは首を傾げる。
フライパンで味噌汁が作れるなら作って見せて欲しい。
爆発以外の形で・・・・。

「次は何を作ってみようか」

イスカが店のカウンターの上であぐらをかき。
考えていた。
次に作る料理が決定した時。
それがQueen Bの最後かもしれない。


だが、
それを止める正義の使者達が現れた。
いや、
正義とは逆かもしれないが。


「たのもぉー!」
「ケケケケ」
「きったねぇ店だなぁおい!」









S・O・A・D 〜System Of A Down〜

<<ヤクザと金髪と義理と人情>>










開店前の店。
そのドアを開けて入ってきたのは、
10人ほどの男達。

どいつもこいつも・・・・・
黒いスーツに身を包んでいた。

「・・・・なんだ貴様ら。表に"準備中"と書いてあったであろう?出て行け」

「出ていけぇ?」
「ハハハッ!俺達だって用がなけりゃこんな汚ぇ店さっさと出て行きてぇっての!」

イスカは片手に鞘も持ち、
カウンターから飛び降りる。

「もう一度だけ忠告してやろう。出て行け。
 さすればマリナ殿の店を馬鹿にした事は見逃してやる」

イスカが睨む。
本当はもう我慢ならないといった怒りに満ちた目。
だが、その怒りをなんとかこらえている。
この10人ほどの男達。
黒服。
おそらくヤクザ。
有名な《昇竜会》というギルドのヤクザ共なのだ。
マリナの店で騒動を起こしたくないという考えだ。
・・・・・・・・・・・・店を爆発させといてナンなんだが・・・。

「おい、野郎共!どきな!」

その一声。
それは一番奥から聞こえた。
芯の入った力強い声。
その一声で、黒スーツのヤクザがサッと道を開けた。

堂々と一人の男が店に入ってくる。
その男は、スーツを着るでなく羽織っていた。
袖に手を通さず。マントのようにスーツを羽織っている。
頑丈な体にはサラシ。
見るからに屈強な男だった。
年は30〜40にも見え、
それ以上にも見えた。
他のヤクザ共とは顔つきが違う。
あれは怯えを知らぬ男の顔。
イスカも一目で"できる奴"だと判断する。
その男が口を開いた。

「あぁ〜。すいやせんなぁ女侍さん。こいつらは礼儀を知らねぇもんで。勘弁してくんなせぇ
 あっしは《昇竜会》の組長(カシラぁ)張ってるリュウ=カクノウザンと言いまさぁ
 袖刷り合うも他生の縁。以後。お見知りおきをよろしくお願いしやさぁ」

屈強な男。
リュウという男は、鋭い眼光でイスカを見据えていた。
その顔は笑っている。

「以後・・・か。二度と顔を合わすつもりはない。出て行け」

「てめ!リュウのオジキになんて口を!」
「親父へのケンカは《昇竜会》のケンカと知ってか!」
「極道なめてんのかオラ!」

「おうおうオメェラ。少し落ち着けって言ってるだろうが」

リュウという男の一言でヤクザ共は黙る。
ヤクザの主従関係の現われか、
それともそれほどまでにリュウという男が怖いのか。
ともかく他のヤクザと違い、
リュウは取り乱すことなく冷静だった。

「タカ坊。火ぃくれや」
「へい」

リュウという男が一声かけると、
黒スーツのヤクザの中から、
一人、赤スーツの男が出てきた。
タカと呼ばれたその赤スーツのヤクザは、
リュウの横へ行き、
リュウがくわえるタバコにライターを照らして戻っていった。
そして煙を吐き出し、
リュウはまたイスカに話しかける。

「女侍さん」

「イスカだ」

「おっと。イスカさん。まぁ話を聞いておくんなせぇ
 あっしらは飯ぃ食いにきたんでも、ドンパチしに来たんでもありやせん
 ひとつぅ・・・・頼み事を聞いちゃぁくれやせんかねぇ?」

「貴様らのような輩の話なぞ聞くに値しない」

突然ゴォン!という音が鳴り響く。
それはひとつの机からだった。
リュウが拳を机に叩きつけたのだ。
机はへこみ、割れた。

「一つだけだ。聞いておくんなせぇ」

リュウはタバコをくわえた口に笑みをもらす。
俺の話を聞け。
俺の方は曲げない。
そんな笑みだった。

「チッ・・・・言ってみろ極道。だがこれ以上マリナ殿の店に傷をつけたら承知せんぞ
 その時は貴様がくわえる煙草が肺に到達しなくなると思え。首が飛ぶって事だ」

「もちろんでごぜぇやす。極道者にも仁義ってもんがぁありやす。
 あっしらは不良とは違う。ま、監督不届きもありやすが、少なくともあっしはね。
 無意味に堅気者(カタギモン)に迷惑かけようとは思っちゃぁいやせん。
 おい、タカ坊。お前が話して聞かせてやれ。あっしは少しモクってらぁ」
「へい」

そう言って、
ただ一人、赤スーツの男が前に出た。
リュウは煙草を吸いに少し引っ込んだようだ。
赤スーツのタカ坊と呼ばれていた男が話し出す。

「あー。自分はぁタカヤってもんだ。《昇竜会》の若頭を張らせてもらってる。
 そこらの奴よりゃ3倍怖いぜ?ま、こっからはリュウの親っさんの代わりに俺が話させてもらう」

赤スーツのタカヤという男は、
リュウへの腰の低い態度と裏腹に、
イスカへは高圧的に話してきた。
若頭と名乗るだけある。
タカヤが話を続ける。

「俺ら《昇竜会》の下部には・・・・・ここ。99番街を"シマ"にしてる組もあってね
 その組の奴らが言うんだ。ミソギも払わず荒れくれ者ばっか相手にしている酒場があるってな」

「ショバ代請求か。やはりヤクザはヤクザだな」

「おっと。今日はその気持ち(ミソギ)払えってんじゃない。そんな事は3倍どうでもいいんだ。
 ただこの酒場で・・・・・・・・・・《MD》の匂いがするってんでね。ちょいと調べさせてもらった。
 ヘヘ、ヤクザってのは裏筋が手を回しやすくてね。簡単に裏ぁとれたよ」

「赤ヤクザ・・・・・・・要点を言え」

「おっと怖い。3倍怖いねぇイスカさんよぉ。さすが女侍。剣のように真っ直ぐ言うね
 ま、早い話。オブジェだ。俺達はオブジェが欲しい。3倍欲しいんだ
 できればシンボルオブジェクトを・・・・・・《昇竜会》に譲ってもらえねぇか?」

赤スーツの若頭タカヤは手を差し出す。
くれ。
無条件に。
じゃないと・・・・
そういった手だ。

「御免つかまつるな」

イスカはヤクザの言い分を一言で切り捨てた。
赤スーツのタカヤは、苦笑いをし、
言葉を返す。

「はぁ・・・・困るなぁ。3倍困る。こっちはリュウの親っさんが掲げる"仁義"ってぇもんがぁあるんだ
 仕事でなく、筋も通ってない事でドンパチ起こすわけにはいかないんだが・・・・」

と言いつつ、
タカヤは右袖をめくる。
すると右手から赤いクローアームがガシャンと顔を出した。

「オブジェだけは組のために3倍ゆずれないもんでね」

「力づくで奪うか・・・・・やってみろ」

イスカは鞘を投げ捨て、
剣を手に取る。
名刀セイキマツ。
世界最高のスワードロングソードは光に反射し、キラリと輝いた。
そしてイスカは刀を構えた。
戦う意思表示。

もちろんここにオブジェはない。
が、かといって仲間を売るつもりもない。
結果。
イスカは剣を抜いたのだ。

「タカ坊。話ご苦労だった。下がってろ」

リュウが後ろから言う。
赤スーツのタカヤは少し不満そうだったが、
「へい」と言ってリュウの言うとおり下がった。
代わりにリュウが前に出る。
相変わらずの威圧感。

「イスカさん。すいやせんねぇ。無理難題を押し付けてしまいやして
 が、タカ坊の言うとおり、うちも譲れねぇんでさぁ。
 サツが消えた世の中でも極道が口にノリするには苦労は多いもんでね。
 でもオブジェなんてけったいなマブネタ一つでうちは随分と変われるんでさぁ。
 他家の子が死んでも、我が子が転んだ程もないってなもんでごぜぇやす。
 自家が一番大事でしてね。そのためには他を断つ道理も立つってもんで」

「他人より身内か。それはうちのギルドと同じ考え方だな」

「そうでやしょうそうでやしょう?特に極道ってもんはぁ義理と人情。
 組は家族。親と子の繋がり。血を分け合って出来た一つの体みたいなもんでさぁ」

「ふん。義理ねぇ。共感はするが、そんな話聞かされても渡せぬもんは渡せぬ」
 
「最初からコマしで譲ってもらえるたぁ思ってやせんでした
 ってなわけで恥を忍んで刃(ドス)を向けさせていただきやす。喧嘩(ヤゴロ)といきやしょうや。
 筋ぃ通っていやせんが、ここは強奪(タタキ)・・・という形を承知しておくんなせぇ。
 ま、"頭"であるあっしがお相手するのがせめてもの"筋"と受け取けなすっちゃぁくれやせんかね」

「下らん仁義だな。とにかく欲しいのだろう。御託はいらぬ。来るならこい」

イスカは構えをやめない。
相変わらず相手の言葉を一言で切って捨てる。
言葉はいらない。
やるならかかって来い。
その気持ちを刀身に集中する。

「違う意味で話の分かるお方だ。言って分からぬは斬ってたもうって事でしょうね。
 分かりやした。おいタカ坊!あっしの"大木殺(だいもくさつ)"を持ってこい」
「へい」

若頭タカヤが両手を受け皿にし、
大事に一つの武器も持ってきた。
それは・・・・・

木刀だった。

リュウはそれを受けとると、
ブンッ!と一振りした後。
肩に担いだ。

「リュウの親父が戦うのか!」
「すげぇ!カシラが戦うの俺ぇ初めてみるぜ!」
「『木造りの登り竜』と呼ばれるオジキの喧嘩(ゴロ)を生で見れるなんて夢みたいだぜ!」

『木造りの登り竜』・・・・
その呼び名でイスカは思い出す。
リュウの名と詳細をだ。
それはそうだ。
怒りで忘れていたが有名だ。
ヤクザギルド《昇竜会》の組長リュウ。
下っ端から世界最大級のギルドの頭になった世界最大の出世頭。
リュウ=カクノウザンはその点で有名だったが
その強さの部分が伝説になったのは一年前の終焉戦争。
木刀一本で参加し、
王国騎士団の一部隊を一人で壊滅させたという・・・・・・・伝説。

そしてイスカが全力で構えをとっているのに対し、
構え一つとらないあの余裕。
それでも消えない威圧感。
その力は六銃士や部隊長をも匹敵するというのも嘘ではなさそうだ。

「本音女(アマ)と(ジャリ)とだけはヤらねぇと腹ぁ決めてたんですがねぇ」

「喜べ。拙者は性別など当に捨てた」

「捨てた?おかしな話でさぁ。ナニは生えなきゃモゲもせず
 が、まぁしかしマジゴロに余分な理屈はいりやせんやねぇ」

「そういう事だ。来るなら全力で来い。お主風に言うなら、
 生涯最後の"喧嘩(ゴロ)"になるのだからな」

イスカは剣を構えた状態。
1mmも動かず話していた。

「カマしてくれやすなぁ!」

リュウは嬉しそうに笑った。
なにやら楽しそうだ。
生粋の喧嘩師・・・・といったところか。
それも"死合い"好きの。

だがそれにしてはイスカにとって腑に落ちない事があった。

「リュウとやら。・・・・・・構えないのか」

リュウはいまだに肩に木刀を担いだままだ。

「構え?ははっ!ようがす。あっしの構えはコレでさぁ。
 ボクシングでいうノーガードってやつですかねぇ
 恥ずかしい事にあっしは技もなにも知らねぇ田舎もんでして勘弁してくだせぇ
 が、あっしは木刀とこの戦い方だけで古今と東西を渡ってきたんでさぁ
 巧遅は拙速に如かず。甘く見てると痛い目みやすぜ?」

「・・・・・・お主が強いのは肌で分かる。・・・・・・・が、木刀で拙者と対峙するつもりか?」

「そうでさぁ。だがあっしの木刀"大木殺"を
 そこらのなんでも屋で売ってる木刀と一緒にしないでくんなせぇ。
 もちろん宝箱から手に入る"強い木刀"とも違いやさぁ
 幾多の戦いとエンチャに耐え抜いた"最強の木刀"。最弱の木はあっしと共に鉄をも超えた。
 木刀という名の"木の鯉"が滝をさかのぼり、"竜"へと進化した・・・・とお思いくんなすって頂たい」

「そうか。竜を刺身にするのは拙者も初めてだ」

イスカは剣に唾を吹きかける。
そしてピンッ!と剣を振った。
そして・・・・・

イスカが唐突に踏み込んだ。

机よりも体勢が低い。
まるで酒場の床を這うように。
低く、速く。
間合いを詰める。

見ていた黒スーツのヤクザ共には目にも留まらなかっただろう。
イスカは一瞬で間合いを詰め、
そこから放つは、

「南無!」

瞬速の居合い斬り。
が、

「ぉお!こりゃぁマジモンでいかねぇと!」

リュウの木刀はそれを受け止めた。
名刀を・・・・木刀が防いだ。
それどころか、
ガリガリと押し合う。

「剣筋速いねぇイスカさんよぉ。まるで蛇が飛び込んできたようでさぁ
 その実力。『人斬りオロチ』の名は伊達じゃぁありやせんな」
「・・・・・・・お主・・・構え無しから拙者の剣を止めるとは。やりおるな」

イスカは一度剣を弾く。
そしてそこから切り返しの一閃。
大概の相手にはこれで決まる。
が、
その一太刀も、
リュウの木刀は無理矢理止めた。
リュウは笑って言う。

「蛇のような剣筋と褒めてみやしたが・・・・蛇じゃぁあっしには噛み付けやせんよ。
 なんせあっしは竜だ。蛇と竜では格ってもんが違いまさぁ」
「・・・フッ。面白いぞリュウとやら。だが、拙者は蛇は蛇でも大蛇だ。
 イスカという鳥は蛇の牙を持っておる・・・・・・・と言っておこうか。猛毒付きのな」

またイスカが剣を弾く。
そして振り落とす一閃。

「無駄でさぁ!あんたのお手前はもう拝見済みですぜ!」

リュウがまた木刀で止めようとする。
が、イスカの剣の軌道が変わる。

「相手の剣筋を見極めたのは拙者の方だ。半月斬(ルナスラッシュ)!」
「なっ!」

変則的な曲線を描くルナスラッシュ。
奇妙な半円を描くその剣筋は、
リュウの木刀を避け、
リュウの横腹を割いた。
浅い。
が、血しぶきがあがる。

「痛ッ!」
「痛がってるヒマはないぞリュウとやら!ここで・・・・・・・・・決めるっ!!」

間髪入れず、
イスカの剣がもう一度飛ぶ。
が、それをリュウは根性で止めた。

剣と木刀が交差する。
リュウの横腹からは血が少し零れていた。

「なるほど・・・・ハンパじゃ食われる。そういうことですかい」
「我が剣に食われるがいい。大蛇(オロチ)が竜(ドラゴン)も丸呑みというのもまた一興であろう?」
「一興・・・・ときやしたか」
「そう。一興だ」
「なら楽しみやしょう。覚悟しなすってくだせぇよ!」

鍔迫り合いになっていた状態。
が、
リュウが木刀をおもくそに振る。
技もなにもない。
荒々しい力技。
イスカの軽い女体は、簡単に吹っ飛んだ。

カウンター上の酒棚にぶつかる。
ガラガラガシャンと音を立て酒瓶は割れた。

「クッ・・・」

イスカは立ち上がる。
そしてリュウの方を見る。

が、リュウは先ほど通り。
戦闘が始まったというのに、
構えひとつ取らない。
肩に木刀を担ぎ、
ただ笑う。

「仁義・御託並べやしたが、正直あっしは今楽しい。
 あんたのような強い奴とぉヤれるとなると心底の気持ちを押し殺せやせん
 武士は食わねど高楊枝なんていいやすが、そりゃぁ無粋でさぁ。あんたも同じ気持ちでやしょう?」

イスカは無表情のまま元の位置に戻る。
そしてスっと剣を持ち上げ、答えた。

「・・・・・・・・フッ、そうだな。"一興"・・・・だったな」

イスカは構えを取り直す。
さっきと違う事は・・・・・笑みがあるという事であった。
イスカも同じ気持ちなのだろう。
剣を磨き続けた人生。
強敵との出会いは・・・・正直嬉しく。楽しい。

「ハッハ!さぁ、イスカさんよぉ。ドンパチの興も夢々花咲く季節となりやした。
 仏さんがあっしとあんたのどちらかを極楽浄土へお呼びでさぁ。
 そうでやしょう?なら三途に浮かぶ渡し舟も長く待っちゃぁくれやせん。
 これから始まる沙汰も、血花散らして恨み無しといきやしょうか!」












                 






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