ビーチスプリントの登録を終え、
スプリントの入場ゲートへと足を運ぶアレックス、ドジャー、メッツ。
三人は16・17・18ゲートへと入った。

ゲートという名の小さなスタートラインの中。

メッツはイライラとタバコをふかし、
ドジャーはすこし横を睨んでいた。

それもそのはず。
アレックスのすぐ隣のゲートには・・・・

「お?あんさんらもしかして・・・・」

エンツォ=バレットが位置についていた。
エンツォのイヤらしい狐目。
その細い目は笑顔をかたどっていた。

「やっぱ《MD》のやっちゃろ?そやろそやろ!ハハッ!こんなとこで会うと思わへんかったわ!
 いやいや、隠さんでえぇで?さすがのわいも昨日今日の顔は忘れへんっちゅーに」

エンツォは敵だというのにまるで同窓会の友人にあったかの口ぶり。
まるで警戒などしていない。
余裕のあらわれ、
アレックス達3人など恐れるほどにない・・・・・という。

「カッ!うっせぇな。待ってろよ?もうすぐテメェは死ねるんだ。
 そのイケすかねぇ細目と同じ切り口をダガーで作ってやるからな」

「ほーこわこわ!かなわんなぁ!・・・・・・・・・・・・・・・・・ほんまアホはかなわんわ。
 わいを誰や思うとるんや?相手よぉ見てから虚勢張りや」


[まもなく 、第5レースが始まります。ランナーの方、用意してください]

放送が流れる。
と同時にランナー達は次々とレースの準備を始めた。
ある者は自分の守護動物を卵から出し、
ある者はブリズウィクを唱える。

「『GーU(ジッツー)』!」

アレックスは地面にタマゴを叩きつける。
そこから現れたのはジャイアントキキの『G−U』
王国騎士団で特別訓練を受けた搭乗用Gキキ。
いち早く現場にかけつけなければいけない医療部隊の隊長に渡される守護動物。
世界最速生物といわれているGキキの搭乗用。
アレックス命名"お茶漬け"である。

「ほぉー。あんさんのそれ。もしかして騎士団のGシリーズかいな。
 そりゃぁ楽しみや!わいの足元にも及ばへんやろけど楽しめるかもしれへんな!」

そう言ってエンツォも足元にタマゴを叩きつける。
出てきたのは・・・・エルモア。
だが普通のエルモアとは違う。
やせ細ったかのような体にカモシカの用な足。
完璧に走行用に育てられたエルモアと分かる。
エンツォはエルモアに跨り、手綱を掴んだ。

「昔は守護搭乗は騎士だけと王国騎士団が決めとったけど、
 今はそんなんお構いなしや。乗りたけりゃ乗る。好きな場所好きな時にや。
 自由な世の中になったもんや。騎士団無くなってほんまよかったわ!」

「僕にケンカ売ってるんですか?」

「ハハ!売ってへん売ってへん!怒らんといてや。
 わいは騎士団潰れる前から守護乗っとったしな!
 ま、元暴走族の力見せたるさかい。楽しみにしとりぃや」



[それでは30秒後に第5レースを開始します。
 コースは"マニアックコース"。着順以外、ルール無用です。
 ・・・・・・・・・・・。時間です。それでは位置について・・・・・・・・・・]

"位置について"ってマラソンみたいなスタートの合図だな・・・・

アレックスの心のツッコミとは裏腹に、
17人のランナーはいざレースと身構えた。
命と金がかかっていれば当然といえば当然。
ドジャーもメッツも。そしてエンツォも身構えている。
18人目のランナー。アレックスもしぶしぶ身構える。

[・・・・・・・・・スターーーート!!!!]

パンッ!
と開始の空砲の合図がなされると、
アレックスたちを含め、ランナー達が一気に飛び出した。
まるでペットボトルに封印されていた炭酸のように、
待ち焦がれていたかのようにランナー達はスタートゲートから噴出した。
同時にホコリが舞い、ランナー達の足や守護動物の行進音が低音で連響。

「ドジャーさんやっぱり速いですね」
「カッ!俺の足についてきてるお前のGキキの方に驚くっての」

アレックスのGキキもドジャーの足も最初から風を切るように高速。
そこらのランナー以上の速さ。
ビーチスプリントの常連さえも置いていく異例の速さ
あっという間にトップだった。
アレックスとドジャー。
両者並んでトップ。
いや、
両者という言葉はおかしい。

「ごっつ驚いた!あんさんらなかなかやるやんけ!!!!」

エンツォのエルモアにもピッタリ横に並ばれていた。
さすが速い。
Gキキもドジャーの足もかなりのスピードが出ているが、
それに断然付いてきている。
さすが元暴走族の頭(ヘッド)
現在アレックス・ドジャー・エンツォがトップ。
先頭集団というやつだ。

メッツだけドタドタと遅れているのはご愛嬌だ。
と・・・いうより問題外。
レースランナーは盗賊がほとんどを占め、
そうでないものも守護動物に乗って走っている。
そんな中、徒歩で頑張る戦士が一人。
ドベ街道まっしぐら。
ゴール時にはマラソン大会のように拍手で迎えられない事だけを祈る。

一方先頭の三人。
エルモアとGキキとドジャーが砂煙を撒いて高速で走行していた。

「わいのシューティングスター(エルモア)の後ろにいない奴は初めてやで!」

ドジャーとアレックスに併走するエンツォ。
細い目は嬉しそうに笑顔を振りまいていた。

「せやけどな、わいが一番や。わいが一番速いんや
 どんな奴でもわいの尻眺めてるのがお似合いやで?」

エンツォは、
走るエルモアの背の上で、何かを横に構えた。
いや、突きつけた。
それはドジャーにとっては二回目の眼光。いや、銃口。
ライフルだった。

「このレースのルール知っとるやろ?熱い熱いルールや。
 言葉通り、"デッド"ヒートってやっちゃな!」

「クッ!」
「やっば!」

乾いた音。銃声が鳴る。
アレックスはGキキの背の上でなんとか体をかがめ、
ドジャーもなんとかその銃弾に当たることはなかった。

「今のは警告や!次はこの銃口があんさんらを撃ちぬくでぇ!
 わいの横に並んで走るなんて十年速いんや!」

そう言ってエンツォはライフルを背負い、
手綱を掴んだ。
カモシカのようなエルモアが地を蹴って走る

「ですってドジャーさん。十年速いそうですよ」
「カッ!俺らが横に並んで走るのが気に入らねぇとはなぁ」
「じゃぁ並ばないでいてあげましょうか」
「そうだな!」

ドジャーの体の周りに、
風が渦巻いた。
ブリズウィク。
アレックスも「本気でいくよG−U!」と叫ぶ。
するとGキキは「キ♪」と答えた。

その二つの結果は・・・・・
言うまでもなく速度アップ。
ドジャーとアレックスはさらにスピードを上げ、
結果、エンツォよりも前へ出た。

「カカッ!だっせ!」

エンツォを置き去りに高速での走行。
その風圧で揺れるドジャーピアス。
ドジャーはエンツォに「ざまぁみろ」と中指を立ててで挑発した。

「わ、わいの前に!?ナメくさりおって!
 わいのシューティングスターかてまだトップギアやないでぇ!!」

エンツォはエルモアの手綱を引いた。
スピードを上げてくる気だ。

「じゃぁその前に」
「あぁ!落ちとけ!!!」

ドジャーは走行しながら・・・・・・・・跳んだ。
高速走行の中。
走行中に跳び、空中で後ろを向いた。
その手には・・・・4本のダガー。

「ご馳走をくらいなっ!!!」

高速の空中から後ろに放たれるダガー。
4本の閃光。
その4つのご馳走は・・・・

「のぁぁ!!!」

エンツォのエルモアの目の前の地面に突き刺さった。
まるで小さな柵を地面に作るように。
エンツォのエルモアは驚き、走行中にのけ反る。
高速の走行中の体勢の崩れ。
バランスは保てない。
エンツォのエルモアは転倒を起こした。
高速からの大事故。
吹っ飛ぶエルモア。

そして・・・・投げ出されるエンツォ。

「こんクソがぁああ!!!」

「落馬ぁ!ビンゴォ!ざまぁみやがれってんだ!!」
「作戦成功ですね!」

エンツォを置いて走り去るアレックスとドジャー。

「あぁ!どうするよアレックス!戻って落馬したエンツォにトドメ刺すか!?」
「いや、先回りしましょう。いろいろと有利になります。
 もうすぐマニアックコースの森林地帯に入りますから、
 スタート・ゴール地点の観客の目を気にする事もないです」
「カッ!最初から気にしてないけどな!」

単独トップの二人。
そのまま、マニアックコースの森林地帯に入った。
砂浜の上に立つ少量の木々。
少し横を眺めれば海。
絶景。
ルケシオンの自然が作った絶景だった。

「今度はビーチに遊びにきたいもんですね」
「住んでるのがカニとかならそれでもよかったけどな」

ドジャーは高速で走りながら、
ダガーを突き刺した。
突き刺したのはマウストイ。
マニアックコースのモンスターで、
ビーチには似つかわしくないモンスターだ。

「まぁ、そこまで強くないモンスターばかりで助かりますけどね」
「モンスターより気をつけるのは地形だな」

と言いながら、
ドジャーは走りながら体をひねる。
木を避けたのだ。
そんなに多くないとはいえ、
高速走行をしながらだと、木などの障害物は致命傷になりかねない。

「障害物を避けながらの走行は危険ですが、スピードを下げるわけにはいきません
 できるだけ距離を稼いでおくことと、待ち伏せに適した場所を探さないと・・・・」
「待ち伏せてもそこにエンツォがこなかったら意味ねぇしな」

「いらん心配や!!!」

声と共に突然の銃声。
その銃弾はドジャーの髪の先を触って突き抜けていった。

「な!エンツォ!?」
「もうここまで!!!」

ドジャーとGキキに乗って走るアレックス。
その後ろには狐目の盗賊。
間違いなくエンツォが走っていた。

「言い忘れ取ったけどな、わいは自分の足で走るのがいっちゃん速いんや!
 エルモア乗って走っとったんは自慢のエルモアを自慢したかっただけや!」

エンツォは走りながら体をかがめた。
低姿勢になる。
と、同時に速度を上げた。
そして簡単にアレックスとドジャーに併走した。

「どうや?わいが本気になればあんさんらなんて相手やない!
 追いつくも追い抜かすも思いのままや!遅い。遅いでぇ!!」

「本気になればだとぉ?」
「すいませんがエンツォさん。
 僕達は本気でかけっこしに来たわけじゃないんで・・・・すよ!!!!」

アレックスは走るGキキ上から槍を突き出した。
併走していたエンツォに突き下ろすような形。
が、

「な!?」

エンツォの姿がなかった。今の今まで真横を併走してたのに。

「・・・・・・・・・遅い・・・・・・言うたやろ?」

その声の先。
それはドジャーの真横。
いつの間にか・・・・
一瞬でドジャーの横側まで移動していた。

「てめ!いつの間に!」

「わいは最速や。最速いうのは最も速いいうこと。誰にも捕らえられへんいう事や!!!」

エンツォは背中に背負っていたライフルを掴む。
そしてライフルでおもくそドジャーを・・・・・・殴った。

「がっ!」

高速移動中での打撃。
それは強力。
打撃自体に威力はなくとも、
簡単に転ぶ。
転倒などのダメージがデカいのだ。
つまるところ・・・・・
ドジャーは走行中に転倒した。

「ドジャーさん!!!!」

アレックスはGキキにブレーキをかける。
すべりながら止まるGキキ。
砂の地面に、Gキキが止まることで10メートルほどの跡が残った。

「大丈夫ですかドジャーさん!」

アレックスが後ろを見ながら叫ぶ。
ドジャーは砂の地面に横たわっていた。

「・・・・・・・カッ!」

ドジャーは砂の上でフラフラと手をついて少し体を起こした。
なかなかダメージがでかかったのだろう。
高速で動いていたのだ。
ライフルの打撃より自分自身の速度による転倒のダメージがデカい。
だが、ペッと血のツバを吐いた後、ドジャーは立ち上がった。

「ま、まぁ地面が砂でそこまでのダメージじゃねぇ・・・・・・・・・・さ」

「そうでっか♪」

ドジャーは後頭部にヒヤリとした感触を感じた。
その感触には覚えがある。

「こうしてあんさんの頭に銃突きつけるのは二回目やな。デジャビュってやっちゃ」

いつの間にかエンツォはドジャーの背後に回りこんでいた。
ライフルの目が冷たくドジャーの後頭部を見つめる。

「二度目のチェックメイトやなドジャーはんとやら。
 これで分かったやろ?あんさんにゃわいには勝てへん。
 何故ならあんさんはわいよりトロいからや」

「カッ!俺より速い?自惚れんなよ?」

「自惚れてるんはあんさんの方や。現実見ぃや?
 あんさんは地元じゃぁ負け知らずの速さかも知れへんけどな
 現実にゃぁあんさんの想像外に速いモンがおるんやで?
 速すぎて想像の枠に収まりきらん存在・・・・・・わいって存在や」

ドジャーの背後でエンツォの細い目が笑っていた。
ニヤニヤと優越感に浸った笑み。

「才能の違いや。わいはあんさんより速い。速さの才能面でや」

「才能・・・・・・・だと?」

「そうや。わいより遅い。勝負はより速いほうが、才能のある方が勝つ」

「クッ、どっかで聞いたセリフだぜ・・・・」

ドジャーが悔しそうに言うのが嬉しかったのか。
エンツォはニヤニヤと笑っていた。
だが、
その笑みが・・・・・・・・・
突然消えた。

「あんさんも動かんといてや」

「なっ?!」

エンツォは一瞬でアレックスの背後にまで回っていた。
ライフルの銃口。
今度はそれがアレックスの後頭部をとらえる。

「あんさん今、十字切っとったやろ?酒場の時といい小賢しいやっちゃで
 まぁ慌てんでくれや。わいと戦いたいんやろ?えぇわ。戦かったるで?」

エンツォはアレックスの後ろから移動する。
また一瞬で。
目にも留まらぬ高速移動。

一つのヤシの木の下まで移動していた。

「レースなんてどうとでもなる。それより仕事やな。GUN'Sが六銃士としての仕事。
 あんさんらから今無理矢理オブジェの居場所吐かせれるならその方が大事や
 だから引き金ひかんかった。ありがたく思いや?」

木にもたれながら狐目が笑っていた。
余裕。
負けるはずがないという。

「ナメんな!!!!」

ドジャーがダガーを投げる。
木にもたれるエンツォに向かって。
ダガーは・・・・
木にスコンッ!と突き刺さった。
それはつまりダガーがエンツォに当てれなかったという事。
もう木の下にエンツォはいなかった。
また他の木まで移動していた。

「言っとくけどな。あんさんらじゃどうやったってわいには勝てへん。
 理由は至極簡単・・・・・・・・・・・・あんさんらがわいより遅いからや。
 誰にも捕らえられへん速さ。それは言ってみれば最強の力や」

「自惚れが強いですね」

「自惚れやない。わいは現に六銃士じゃぁ一番強いんや。なんでか?
 なんでかいうと誰にもわいを止められへん。誰もわいを傷つけることはできへんからや!
 速さは武器や。速さは力や。速さは強さや。速さは正義や!
 暴走族の頃からわいは誰よりも前を走ってきた。
 それはわいが誰よりも速かったからや。速き者こそ人の前に立つ資格があんねや!!」

「世界中の誰よりも速いってか?」
「凄い自信ですね。そして傲慢です」

「口だけは達者なやっちゃらなぁ。じゃぁ騎士はん。口より"その目で"確かめてみ?
 その目で、その眼で・・・・・・・・よぉーくわいを見とれや?"瞬間移動"や」

エンツォはアレックスを挑発する。
アレックスは、エンツォを見た。
挑発にのせられているようでイヤだったが、
速いのは確かだ。
目を離すわけにはいかない。

が、
エンツォが消えた。

「見えたかいな?」

エンツォはアレックスの頭を撫でていた。
いつの間にか近づいていたのだ。
まったく・・・気付かなかった。
そしてまたヒュンッと移動して離れた。

「そんな馬鹿な・・・・」

アレックスは唇を噛む。

「ありえない・・・・・どんな速くとも、どんなに高速だろうと・・・・・
 動き出しなどには気付くはず・・・・・。それなのにまるで消えたように・・・・」
「インビジじゃねぇのか?」
「いぇ、インビジにも動作があります・・・・」

「瞬間移動・・・・・・・言うたやろ?」

「・・・・・・・・・納得いきません。あなたはたしかに速い。
 本当に目で追えないほどです。最速という言葉も納得しましょう。
 だけど納得できません。初動ぐらいは・・・・・・または動きの軌跡。残像くらいは見えるはず」

「答え(タネ)・・・・・・・教えたろかい?」

エンツォはニヤニヤと笑う。
その笑う細い目は、何よりも憎らしかった。

「なんでわいが『036(ゼロスリーシックス)』呼ばれとんのか」

「んな事興味ねぇよ」

「関係あんねや。黙ってきいとき」

エンツォは少しイラついた顔でドジャーを睨んだが、
すぐさままた笑顔に戻る。
まるで漫才でもするかのようなムカツく笑顔を振りまいて、
エンツォは話を続ける。

「簡単に言うとな。"一瞬"で動いたんや。それだけや」

「?」
「何言ってるんだ?ナメてんのか?」

「ちゃうねん。聞きぃや。あんさんら"一瞬"の意味を分かってへんやろ?
 "一瞬"っちゅーのは文字通り"一つの瞬き"ってことや。ま・ば・た・き・・・・・・や♪
 たかが4〜10メートルっちゅー程度の距離ならな、
 わいの世界最速のスピード使えば、瞬きの時中に相手の懐まで詰めることは可能や」

「なるほどな」
「でも納得いきませんね。瞬きを見極めてから動いてるっていうんですか?」

「うーん・・・知っとるか?無意識に瞬きをしている間っちゅーのは"脳の思考は停止"してんねや。
 やから人間ってのは自分が瞬きした事を覚えていないわけや。」

エンツォは片目でウインクをした後、
さらに話を続ける。

「わいはいつも"ソコ"をついとんねん。やから経験と慣れで人がいつ瞬きするか分かるわけや。
 視覚と思考をしていない瞬間の移動。つまり誰もわいを目に留めることはできひん。
 ただでも目に留まらぬスピードやのにな。ハハッ!わいの速さは世界一や!マイソシア一や!
 誰もわいを目で捕らえられへん!わいはいつもマブタの裏側を走りさっていくからや!
 まるでカメラのシャッターが下りた瞬間に移動してるようなもんや!ハハ・・・・ハーッハッハ!」

エンツォは笑い出した。
大きな声を出して。
自分の速さによほど自信があるのだろう。
よほど優越感があるのだろう。
笑う笑う。
そしてヒィヒィと笑いが小さくなったと思うと、
ライフルを手に取り、まだ収まらない笑いと共に構えた。

「ヒィヒィ・・・ハハ・・・・・瞬きの時間は一般的に"0.36秒"言われとる・・・・。
 それがわいのあだ名の元や。"瞬きの間に移動"する。つまりそれは"瞬間移動"やろ?
 0.36・・・・・・。それは人の限界を超えた数字!音をも抜かすスピードや!
 見したる!わいが音速の世界を見したるわ!・・・・・・・・・・見えへんって意味でな!!!」














                 






SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送