「そうそう、あぁ。分かってる。分かってるって。だから心配しなくてもいいって。
 心配のしすぎは肌に美しくないよ?じゃぁね?切るからね?」

PI

エクスポはWISオーブの電源を切る。
そして放り投げた。
WISオーブは冷たいセメントの床の上を転がり、
壁に当たるとコツンと音を立てた。

「まったく。捕虜にWIS通信を許可するなんて、
 ナメてるのか余裕の表れなのか・・・それともこれも一種の策略かなんかなのかな、
 まぁ多分ジャスティンなりの気遣いなんだとおもうけどね」

エクスポはため息をつきながらベッドにもたれかかった。
尻は冷たいセメントの絨毯の上。
小さく冷たい部屋。
そこの小さな鉄格子付きの窓。
そこから見える夜空と月。

「美しいな・・・・」

暗く、寂しい牢部屋の中、
これから数日はあの小窓から見える風景だけが、
自分の楽しみだろうとエクスポは思っていた。

「捕虜だってのに余裕だなエクスポ」

ふと声がした。
それは牢の鉄格子の向こう。
通路側。
ジャスティンだった。
鉄の格子の向こう側から話しかけてくる。

「特別製の牢屋だ。居心地はどうだい?」

エクスポはフッと笑い、
片手ひねらせながら皮肉を返した。

「上等だよジャスティン。見てくれよこのセメントの床、セメントの壁、セメントの天井。
 家具はベッドとトイレのみ。電気は一つ窓一つ。最低限の底辺だ。シンプルイズザベストだね。
 その上、一方の壁はまるまる鉄格子で一時間に一回見回りが来る過保護ぶり。
 超VIPルームってやつさ。ボクが貸家評論家なら三ツ星をつけてあげるよ」

「そりゃぁいい身分だな」

ジャスティンはニコッと笑った。

「いい身分なのは君だろ?ジャスティン。
 捕らわれている古仲の見回りに来た六銃士様は、なんと片手に女連れ。
 いい身分とはこれ以上はないじゃないか」

エクスポの牢を見に来たジャスティン。
右肩に抱いているのは彼女か何かか。
とにかく一人の女を連れていた。
・・・と言ってもエクスポをはじめ、MDのメンバーにとっては珍しい光景ではない。
ジャスティンは昔っからの女ったらし。
女を連れてない日の方が少ないんじゃないかというほどだ。

「いい女だろ?羨ましいか?」
「美しいってのは認めるけど嫉妬なんて美しくない感情は出さないさ
 だけどジャスティン。美しくなくともイラつくって感情は出てしまうものだよ」
「今回の件に関しては迷惑をかけてると思ってるよエクスポ。・・・・すまない」
「すまないだって?その4文字の謝罪でボクが満足すると思ってるのかい?」
「思ってないさ」

ジャスティンはまたニコッと笑った。
エクスポも不機嫌な笑顔で返す。

「・・・・・・理由とか話してくれてもいいんじゃないか?
 昔の仲間だろ?こうして捕虜にもなってやってるんだ。それくらい美徳じゃないか?」
「・・・・・・・・・そのうちな」
「どうだかね。美しくない」
「まぁ君の命の保障はするから安心してくれ」
「そんな事心配してないっ!!」

エクスポはベッドに片手を叩きつけた。
叩きつけた拳は強く握られ、
顔も強張っている。
目はジャスティンを睨んでいた。


「ふん。さっそく昔馴染みとケンカか?精の出ることだなジャスティン」

鉄格子の向こう。
暗闇から顔を出したのは六銃士の一人、隻眼の剣士スミスだった。

「まぁ久々みたいだからつもる話もあるだろう。
 邪魔する気はない。気にするな。だが新入り(ジャスティン)。一応報告だ。
 部下から連絡があった。MDがバラバラに散ったらしい」

「へぇ、面白そうだね。詳しく教えてよ」

「捕虜。お前には話してない。お前はただ檻の中で動物みたいにエサを待っていろ」

エクスポは「あ、っそう」と言ってベッドに深くもたれかかる。
耳はきっちりジャスティンとスミスの話に向けていた。

「まぁなんだ。ここに来て別行動とは、何を考えているか分からないな」
「何考えてるかは分からないが、あいつらは"何も考えていないわけじゃぁない"
 無駄な寄り道なんてしないだろう。ナメないほうがいいぜ?」
「ふん。俺だってナメちゃいないが、・・・・・・・・・・ナメてるのはお前だジャスティン。
 六銃士になって一年たつかどうかの新入りが俺に意見か。偉くなったな」
「実際偉くなったからな」
「チッ、気に食わん。・・・・・・・・・・・気に食わんといえばドラグノフ様が及びだ。
 また二人で内緒話か。ドラグノフ様は何故お前なぞと・・・・・・・」
「気に入られててな」
「それが気に食わん・・・・・・」

そう報告を終え、スミスは不機嫌そうに去っていった。
ジャスティンが肩に抱いている女だけが手を振って見送っていた。
ジャスティン自身は真剣な目でエクスポも見ていた。

「エクスポ。一言だけ言っとく」
「なんだい?」
「予言みたいなもんさ。これでも聖職者のはしくれなんでね」
「・・・・・・・言いなよ」
「あぁ。今度GUN'Sとの戦いになった時・・・・・・・・・」

ジェスティンは少し間を置いた。
少し下をうつむいて。
言いにくいのか、
それとも言いたくないのか。
だがその後、
顔をあげてハッキリ言った。

「お前ら仲間のうち・・・・・誰か死ぬだろう」

エクスポは肩眉をあげた。
そして返事を返す。

「誰かが死ぬ?。ハハッ、それならジャスティン。君が死ぬといいさ」
「俺はもう仲間じゃないさ」
「ボクや他のメンバーはともかく、ドジャーとメッツはどう思ってるかな」
「フッ」

ジャスティンは振り向いた。

「じゃぁ今日のところはグッバイだエクスポ。明日も様子を見に来るよ。
 グッバイ(別れ)あればハロー(出会い)ある。逆もしかり。
 さっきの言葉、皆に知らせといてくれよ」

そう言ってジャスティンは、
女を肩に抱いたまま、エクスポの牢屋から去っていった。

残された牢屋の中、
エクスポは小窓から夜空を見た。

「誰かが死ぬ・・・・・・・・・か」

美しい月が、
暗雲に塗りつぶされた。
















S・O・A・D 〜System Of A Down〜

<<太陽と砂浜とスプリント>>











-翌日-





「だぁー!!死ぬぅ!!!!」


ドジャーは天気のいい大空に叫んだ。
声は空に吸い込まれていった。

「じゃぁ死ねばいいじゃないですか」
「うっせ!レイズみたいな事言うんじゃねぇ!」
「だって?死ぬんでしょ?」
「死にたくねぇんだよ!」
「ってか死ぬわけないじゃないですか・・・・・」
「なんだと!じゃぁ見渡してみろ!!!」

ドジャーは両手をバッと広げて示す。

「活気があっていい風景ですね」


ここはルケシオン。

波の音が心地よい。
潮風を運ぶ海。
青い海。
暗雲なんてひとつもない。
白い白い壮大な入道雲があるだけ。
ウミネコが鳴く。
砂浜。
水着。

そしてピーカン照りの・・・・太陽。
熱い。
暑い。
燃えるように・・・・・・・・・

「あっちぃんだよ!夏か!?今は夏か!?」
「夏じゃないですけど真夏日和ですね・・・・・」
「こんな暑けりゃトケちまうよ!39℃のトロけそうな日だ!」
「あ、トケてますよ体。ほら」
「え、ウソぉ!?」
「ウソです。ただの汗です」

ドジャーはおもくそアレックスを殴った。
ゴツンと景気のいい音をアレックスヘッドが奏でると、
ウミネコがミャーと鳴いた。

「痛いじゃないですか!」
「あー当たり前だ!殴ったんだから痛いだろうよ!
 暑いから汗かいてんのといっしょだ!お気の毒様だな!」
「もー・・・・・・・・なんですかそれ・・・・」

きっと心が冷たいから暑がりなんだな・・・・
僕のようにホットな心を持てばおのずと暑さなんて感じないのに!!
・・・・・いや、僕も暑いけど・・・・

「で!で!ロウマはいつ来るんだ!?」
「さぁ〜・・・・近くに来たら連絡来ると思うんですけど・・・・・」
「チクッショッ!なんで待ち合わせ場所がルケなんだ!
 こんな暑い時に海の町なんかで待てってか!?」
「そうです待つんです」
「暑い!死ぬ!」
「だから死ぬなら死ねば・・・」
「うるせぇ!!!」

ドジャーさんがうるさいんじゃないか・・・・
まぁ気持ちは分からなくもないけどね。
こんな暑いとこにずっといたらバターになっちゃいそうだ。
ドジャーさんがバターになるなら料理に使えるけど
僕がバターになってしまってはどうしようもないしね。

「・・・・・・・・・ってそういえばメッツさんは?」
「あー。あいつはあれだ。どーせビーチスプリントだろ」
「参加してるんですか?」
「いやぁ、あれでも結構熱いモン見るのも好きなやつなんだ」
「へぇー。自分にも参加させろ!ってタイプかと思ってました」
「カカッ!途中でそうなる場合もよくあるぜ。ま、俺らも行ってみっか?
 どーせロウマから連絡くるまでどーしようもないだろ?」
「仲間が捕虜になってるのに娯楽ですか?」

それを聞いてドジャーは腕を突き出した。
アレックスに向けて。
腕の先にはWISオーブがあった。
しかも通信中だ。

[ボクは『ホワイトインパクト』に賭けといてくれ
賭け事はコツコツ積み重ねるボクのポリシーに反するが彼は芸術だ]

「・・・・・・エクスポさんですか・・・・・牢屋の中から元気なもんですね・・・・・・・」

[ヒマなもんでね。どーせそのロウマとやらが来るまですることないならさ、
 する事が何一つないボクに暇つぶしを提供してくれるのが美しき友情じゃないか?]

「って事で決定だ!」

「さすが99番街の住民ですね。ネガな場面でもポジティブに生きてます・・・・・」

「[ ホメ言葉としてもらっとく(よ)  」]

そうしてアレックスとドジャーはスプリント場へ移動した。







ビーチスプリント。

昔は王国騎士団が提供したしょうもない娯楽施設だったが、
騎士団がつぶれた今、
その姿は違った。
モンスターコロシアムに次ぐ賭場へと変貌しているのだ。
どう変貌したかと言うと至極簡単。

人間競馬場だ。
レース兼ギャンブル。
こんな廃れた世の中だからこそギャンブルは儲かる。




歓声の中、
アレックスとドジャーは観客席にたどりついた。
見渡す限り人人人。
人人人。

「凄い反響ぶりですね・・・」
「金と熱さが両立してるものってのはいつの時代のどこだろうと盛り上がるもんさ」
「メッツさんはどこでしょう?」
「さぁな。あいつはすぐ見つけれるだろ。目立つしな。デカいし。馬鹿だし。頭ドレッドだし。
 ってかそれよりメッツを見つけるなら早けれりゃ早いほうがいい」
「へ?なんでですか?」
「あいつはギャンブルべらぼうに弱い。本当に金を使うだけの娯楽だ。ゲーセンと同じな
 あいつがギャンブルに来たら財布はただの寿命。減るだけの制限時間だ」
「なるほど・・・・」

そういやギャンブルで借金して『ペ天使』アンジェロに捕らわれてたしなぁ・・・

そんな中。
賭場全体に放送がかかる。
レース場の雰囲気からして、
どうやら1レース終わったようだ。

[ 着を締め切ります。第4レースが終了しました。只今のレースの結果です
  1着は『ホワイトインパクト』30分54秒
  2着は『オーグロキャップ』31分30秒
  3着は『サイソクノミドリガメ』33分05秒
  4〜18着以下は着なし。死亡と判定します     ]

「死亡!?レースで死ぬんですか!?」
「そりゃ死ぬさ。スプリントコースを走るんだぜ?
 モンスターがうようよだ。さらにゴールしたもんが勝ちってだけのルール。
 ピュタ靴、速度ポーション。守護動物搭乗なんでもあり。
 その上ランナー同士での妨害行為・・・・つまり殺し合いも許可されてるんだ」
「それまた・・・・野蛮ですね」
「だがその分ランナーの賞金はヨダレもんだぜ?」

通信しっぱなしのWISオーブからエクスポの声がする。

[『ホワイトインパクト』が勝ったんだね。次のレース、彼に賭けたいんだけど、
 牢の見回りが来たみたいだ。残念だけど通信切るよ。
 あ、ヒマなんだから早めに助けに来てくれよ?それが美徳ってもんさ]
「そうか。また連絡するからなエクスポ」
[あぁ]
「そういえばエクスポ・・・・・・・・・ジャスティンとは話したか?」
「・・・・・・・・・」
「・・・・?どうした?」
「いや、なんでもないよ。ジャスティンとは話してない。それだけさ。じゃぁね」

そこでエクスポとの通信が切れた。
ちゃらけた態度はとっていたが、
アレックスは分かる。
エクスポは心配させまいとしている事が。
そう思うとすぐにでも助けてあげたくなる。

「だぁー!!!クソったれコラァ!!!」

ふと突然。
聞き覚えのある声が聞こえる。
そちらへ目をやると、
予想通り見覚えのある怪物野郎がハズレ券をバラまいていた。

「おーおー派手にやってんなぁメッツ」
「んぁ?ぉお。ドジャーとアレックスか」
「ハズレたんですか?」
「ハズレたぜクソッタレェ!大穴のランナーに賭けてたのによぉ!
 見事敗北!くそぉおおお!もうちょい頑張れよ『ブービーダービー』!!!!」
「勝てそうにない名前のランナーですね・・・・」
「いや!本当はトップだったんだ!トップで帰ってきたんだけどよぉ!
 なのに落馬だ落馬!ゴール目の前で蜘蛛で動きとめられてエルモアから落ちてやがった!
 『ホワイトインパクト』の超遠距離型スパイダーウェブは卑怯だぜコラァァァ!!!
 ついでに2着の奴に落馬されてるところを刺されて死んじまいやがったしクソォオオオ!!!!」

メッツは大きな手で小さなハズレ券の余りをビリッビリにやぶり捨てた。
そして拳を振り落とすと鉄柵がガコンと凹んだ。

「だぁからお前はギャンブルやめとけっつったろ?」
「次だ次!」
「賭け金残ってるんですか?」
「ゔ・・・・・・・・・・」

メッツはドレッドヘアーを垂らしてガクンとうなだれた。
アレックスとドジャーはポンポンとメッツの肩をやさしく叩いてやった。

[ビーチスプリント委員会からご連絡です。
 第5レースを40分後に開始します。
 それでは第5レースの出走者の紹介です。
 1番ゲート『オーグロキャップ』
 2番ゲート『ナナコロビランナー』
 3番ゲート『カモシカノゴトク』
 4番ゲート『ホワイトインパクト』
 5番ゲート『ハルホニャララ』
 6番ゲート『サイソクノミドリガメ』
 7番ゲート『アカキボクジョウオー』です
 なお本日。
 あまりにレースの死者が多かったため、控えランナーが足りておりません
 よって一般参加のランナーを11名募集致します。
 参加希望者は3番入場ゲート東の受付によろしくお願いします]

「へぇ。一般公募もあるんですか」
「カッ!ランナー一般参加は人気行事だ。出ようって奴は放送前から受付に並んでやがる
 徹夜で受付に並んでるやつもいる。一般公募で出るやつなんてアホばっかだぜ」

人気ねぇ・・・・
死ぬ可能性の高い危ないレースに、徹夜してまで参加しようなんて・・・・
今の時代の不況さが分かるなぁ・・・・

「あれ?でもなんかやっぱりランナー足りませんよ?ほら」

アレックスがレース場を指差す。
ん?とドジャーとメッツがその指の先を見る。
レーススタート地点。
ゲートの中。
たしかにそこには15名しかランナーはいなかった。

「ほんとだな」
「こりゃぁ変だな」

ん?
あれ?
あそこにいるのって・・・・

アレックスが目を凝らそうと思った矢先。
隣の観客達の話し声が聞こえた。

「あぁ!?あいつが出るのか。どうりで辞退者が多いわけだ」
「おい!それより早く賭券買ってこようぜ!売り切れちまう!」

隣の客達はそう言って走っていってしまった。
そしてすぐさままた放送が始まった。

[ビーチスプリント委員会から嬉しいお知らせです!
 次の第5レースにスペシャルゲストの飛び入り参加が決まりました!]

「スペシャルゲスト?なんですかそれは?」
「さぁ、だが周りの客の反応からするとすげぇ人気だな。誰か知らねぇかメッツ?」
「ガハハ!俺もまだここは3回目だしな!」

そうこう言ってる間に、
放送が続いた。

[待っていました!この男を!このビーチスプリント未だ不敗伝説樹立中!
 経歴は元ルケシオンのエルモア暴走族。ギルド《暴走☆流れ星》が総長(ヘッド)!!!
 今は世界最速『036(ゼロスリーシックス)』の呼び名で知られる!
 《GUN'S Revolver》が六銃士の一人!エンツォ=バレットが飛び入り参加だぁぁあああ!!!!]

「へ?」
「な・・・・なんだとぉ!!!」

ドジャーの驚きの声。
メッツも驚きの表情。
それとさらにメッツの握力で鉄柵がグニャリと曲がった。
それはメッツの心境を表していた。

「あの野郎こんなとこでのうのうとコノヤロォオオオ!!!」

メッツが凄い勢いで鉄柵を越えようとした。

「ま、まってくださいメッツさん!」
「ぁぁあん?!」
「落ち着いてください!今エンツォに飛び掛ったらここの観客全部敵に回す事になります!」

アレックスが手を指す。
盛り上がる観客席。
その数は1000を超えているだろう。

「チッ、」
「んじゃぁどうすんだよコラァ!ほっとけってのか!」
「そうだぜアレックス。お前の言う事もごもっともだけどよぉ
 俺だってメッツと一緒にエンツォに飛び掛っちまいたい気分だ!胸糞悪ぃ」
「じゃぁその胸糞をぶつけてやればいいんですよ」
「はぁ?」
「お前が今落ち着けって・・・・」
「そうですよ。落ち着いて考えてみてください。このレースのルールを。
 ランナー同士での妨害行為・・・・殺し合いも許可されてるんでしたよね」

アレックスが笑顔で言う。
メッツとドジャーもそれを聞き、
同時顔を見合わせた後、
なるほどねとニヤッと笑った。

「空いてるランナー枠は3人分・・・か」
「ガハハ!神様が作ってくれたような筋書きだなコラァ!」
「きっと悪い神様でしょうけどね」
「けどよっしゃ!!!!」

ドジャーが右手の拳を左手にパチンと打ちつけた。

「エンツォの野郎をぶっ飛ばす。ぶっ殺す!そんでついでにレースの賞金もゲット
 怒りの矛先と金一封が、足と暴力で解決できるたぁ盗賊冥利に尽きるってもんだ!
 走って殺して大忙しだな!ま、このドジャー様のスピードっぷり。
 久々に全開で見せてやるかっ!エンツォをビビらせてやるぜ!」
「それにレースで先回りできればエンツォを待ち伏せもできますしね。
 今日は僕の『G-U』も久々に全速力(フルアクセル)でいかさせてあげられます」

意気揚々のドジャーとアレックス。
ドジャーは軽く足の体操を、
アレックスは守護の卵を取り出して撫でていた。

「あ、あぁ〜んと・・・・」

メッツはキョロキョロとする。
そして焦った様子で言った。

「お、俺は・・・・が、頑張って走るぜ・・・・・・・・・」


こうして《MD》3人と六銃士No.2のエンツォとの暴力レースが始まる事となった。











                 






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