「ハッハ!!!プリースト(聖職者)が相手なんてベリーイージーなお話だな!」

青い盗賊ジェイが言う。
モンスターを操るムチは腰につけたまま、
青いダガーことツリダガーを手にとり、構える。

「・・・・・・・・・死ねばいいのに・・・・・・・・」

レイズもツリスタッフを構える。

「OH!イッツナイススタッフ!ブルーのスタッフなんてセンスソーグッド!
 その形・・・・フィッシュボーン?とにかくナイス!ブルーはナイスだぜ!」
「・・・・・・・・・気分最悪・・・・・・・・・・」
「ワッツ?ハハ!そりゃそうだろうな!ナウ!これからユーはデッドだからな!」
「・・・・・・・・クク・・・・・・お前が死ねばいいのに・・・・・・・・・」

手を口に当てながらレイズはクックックと笑った。
そしてツリスタッフの魚の口をカプンカプンと動かして馬鹿にした。

「・・・・・・・・・・OH・・・・・・DAMDAM!Fxxk!!!!!!!」

ジェイはツリダガーを構えたままレイズに突っ込んできた。
これでも盗賊だといわんばかりのスピードで。
そしてダガーでレイズの胸をえぐろうと突き出した。
レイズはその攻撃をツリスタッフで受け止める。
魚の口の部分でくわえるように受け止めた。

「ノーマルなプリーストじゃないってカイ?」
「・・・・・・・・・医者だ・・・・・・・・・・・・」
「ドクター?ハン!病気でもプレゼントされたようなホワイトなフェイスカラーだしな!」
「・・・・・・・悪いけど・・・・・・・・」
「ワッツ?」
「・・・・・・・・あんたは医者にかかる事なく死んでもらう・・・・・・・・・・」
「シット!イッツは間違い!逆だ!デッドはユーだって言っただろ!」

ジェイはダガーを一旦ひき、
そしてすぐさまダガーをもう一度突き刺した。
ダガーはレイズの肩に突き刺さる。

「・・・・・・・・・ッ痛!・・・・・・・」
「ハッハー!ペインペイン!!!痛いだろうよ!」

ジェイはダガーを引き抜き、バックステップで距離を置いた。

「YO!デッドへワンステップ近づいたなドクター?」
「・・・・・・・・・・・・どうだか・・・・・・・・・・・・・」
「ハッハー!そんなナマイキな事を言ってられるのもナウの内・・・・・」

だがジェイは気づく。
違和感に。
いや、違和感ではなく、不思議・・・・・いや、おかしい事に。

「・・・・・・・・・ワッツ?・・・・・ユー・・・・・ユーの今の怪我はどこ行った?」
「・・・・・・・・・さぁね・・・・・・・・・」

レイズはクックックと笑う。
そう。
傷ついたはずのレイズの肩には血の雫さえも垂れてはいなかった。

「・・・・・・・・まぁ・・・俺の・・・・二つ名は・・・・・『隣人を愛する悪魔』・・・・ってことだ・・・・・・」
「デビル?調子こいてんじゃないぜユー!!」

ジェイがまた突っ込んできた。
そしてダガーを突き刺してくる。
その攻撃はレイズの脇腹を捕らえた。
いや、それだけではなかった。
めった刺し。
ジェイの青いツリダガーはレイズの体中を突き刺す。
左肩。
右足。
胸。
腹。
左脇、
ミゾオチ。

ダガーが刺さりまくる。

「Fxxkyou!!!とどめだ!」

最後に一撃レイズの体の中心にダガーを突き刺す。
そこは心臓付近部。
俗にいう・・・急所
ジェイはダガーを抜き、またバックステップで距離をおいた。

終わった。

・・・・・・・はずだった。


「ワッツ!?!?ワァーッツ?!?!!ドンツアンダスタン!キャンツアンダスタン!!」

レイズはクックックと笑う。
レイズは健在のままその場に立っていた。
幾数。幾十ものダメージを負ったはずだったが、
健在のままその場に立っていた。
健在。
そう。
怪我ひとつついていなかった。

「oh・・・・オーマガッ・・・・ア、アンデッド?!そんなバカな!」

レイズはクックックと一歩ジェイへ近づいた。
魚の口をカチカチと閉じたり開いたりしながら
そしてもう一歩。

「ク、来るな!ドンツカム!ドンツカム!!!」

ジェイはダガーでレイズの胸を切り裂いた。
血が吹き出る。
が、
目の前でその傷は一瞬で無くなった。

「デ、デビル・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・呼ばれたら呼ばれたでいい気分しないな・・・・・・・・・・・・」
「シット!ホリーシット!!!!デビル!!!デビル!!!!!!」
「・・・・・・・・・うるさいな・・・・・・・・・・」
「アンデッツ!来るな!」
「・・・・・・化け物みたく言うなよ・・・・・・・・・・・・・」
「来るなああああ!!!!」
「・・・・・・・・・・聞いちゃいないな・・・・・・・・・・・」

ブレシングヘルス
レイズの不死の正体はなんてことはない。
ただの自動自己再生魔法であった。
いや、"ただの"というのは違う。
医者という立場上もあり、ただの聖職者と比べて人体構造の知識が極めて豊富だった。
それで完成した特製のブレシングヘルス。
もちろんそこらの医者に可能かといえば違う。
レイズだからこそできる異常なまでの自己再生(ブレシングヘルス)
その回復スピードは異例、異常、いや、悪魔的というべきだろうか。

「・・・・・・・・・・・・・もう・・・・・・死ねばいいのに・・・・・・・・」
「来るな!ドンツカム!ド、ドンツカミング!?!?!!」
「・・・・・・・・・悪いな・・・・・・・・"青は進め"だ・・・・・・・・・・・」

レイズは大きくツリスタッフを振り上げた。
ツリスタッフの鋭い歯が煌めいた。

「・・・・・・・・・・・・・血まで青くないだろうな・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・oh!my god!!!!・・・・」
「・・・・・・信号が赤になったら・・・・・・・終わってやるよ・・・・・・・」

レイズはクックックと笑いながら
ツリスタッフを振り落とした。

ジェイの青い頭が

赤く染まった。








                 






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