・・・状況は?

「外門 及び城壁と全階段はすでに陥落 復旧は不可能です!」
「内門ももう長くは耐えられません」
「敵が城内に侵入するのも時間の問題です!」

           王国騎士団状況はどうなっていますか?
     
「分かっているだけでも・・・・45部隊が壊滅です」
「ひきかえ敵のギルド連合はほぼ健在」
「ギルド数は15 人数の総計は・・・1000を超えます」

           こちらはその数倍の数がいたんですよ?

「で、ですが戦力の差がありすぎます!」
「くそぉ!騎士団長がいない時を狙ってくるなんて!」
「所詮は民の集まりのくせに!」
「騎士団長さえいれば・・・」

           ・・・いない人を求めても無駄です

「内門前全域に広範囲メテオが被弾!」
「今の攻撃で内門守備隊ほぼ全滅!」
「さらに内門自体にも損傷が!」
「駄目です!内門耐えられません!」

           ・・・

「内門!破られました!」
「敵が城内に侵入!」
「王座に敵が来るのも時間の問題です!」

           これも・・・我々が民を苦しめてきたしっぺ返しなんでしょう

「部隊長・・・何を言い出すのですか」

           このまま城が滅びるのは運命・・・
           いや、そんな大袈裟なものじゃなくとも
           とにかく世界のためにはこの方がいいのかもしれません

「何言ってるんですか部隊長!我々王国騎士団は最後まで諦めたりはしない!」
「そうです!それこそが騎士の誇りです!」

           その誇りがどれだけ民を傷つけてきたのか・・・
           王国騎士団は今日で終わりです
           ですがこの過ちを繰り返す訳にはいきません

「部隊長?どうしました部隊長 そっちは・・・」

「!?」
「!!」

「部隊長なんて事を!?」

           みなさん。いや、同士達よ・・・許してください


「部隊長を!誰か部隊長をとめろーー!」



「それより敵が!」
「王座に敵侵入!王座に敵侵入!」





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 その日


 ルアスの城は陥落

 そして城内の王国騎士団は全滅


 長く君臨し続けた王国騎士団の天下はこの日幕を下ろす事となった


 この翌日から 
 マイソシアは政治のない無法時代を迎える事になる

 政治の全権を握っていた王国騎士団が全滅したからである

 正義を失った事で犯罪は急増
 
 いや、法がない今『犯罪』は『罪』ではなくただの『悪い事』である


 一ヶ月でマイソシアの人口は数万人の減少

 普通に生きて普通に死ぬという事を普通にできなくなった世界となった


 

 物語はこの1年後 ルアスの隅から・・・




                 






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